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更新日付:2023年4月2日 / ページ番号:C082105
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用等、いわゆる「新しい生活様式」を日常生活に取り入れることが求められているところです。
一方で、障害のある方の中には、その障害特性により、「新しい生活様式」を実践することが難しく、新たな困りごとを抱えている方もいます。
ここでは、それぞれの障害特性により困りごとを抱えている方がいることを知っていただくとともに、必要な支援や配慮についてご紹介します。
令和2年度「誰もが共に暮らすための市民会議」等で、障害のある方やそのご家族から実際に寄せられた事例や、どのような配慮が必要であるのかをご紹介します。
視覚障害のある方 | ||
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No. | 困りごと | 配慮の例 |
1 | 消毒や検温のため、店舗の入口と出口の導線が決まっていると入り方がわからない。 | 声を掛けたうえで、出入口への案内する。 |
2 | 感染症対策としての電子決済が増えたが、金額が読み上げられないので、お金の管理が難しい。 | レジで金額を読み上げて伝える。 |
3 | 買い物の際に、商品に触れることに抵抗がある中、商品を手に取って近づけないと見えなかったり、見えないために、周囲の人と距離が保てないことがあることを理解してほしい。 | 皆さまのご理解をお願いします。 |
※新型コロナウイルス対策として、声を出すことを控えるように求められることがありますが、視覚障害のある方の場合は、耳から聞こえる情報が大切です。感染症対策を取りながらも、困っている様子が見られれば、お声がけをお願いします。
図のテキストデータはこちらから→「配慮の例テキストデータ(視覚障害)」
聴覚障害のある方 | ||
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No. | 困りごと | 配慮の例 |
1 | 筆談をする時に、相手が持っていない場合、自分のペンを貸すことが嫌がられるのではないかと心配になる。 | 筆談に対応できるよう、筆談ボード等を常備しておく。筆談に対応できることがわかるような表示をしておく。 |
2 | 表情からも情報を受け取っているが、マスクをつけていると難しい。 | 筆談や身振りなど、様々な方法を使ってコミュニケーションをとる。マスクをつけても表情を豊かに。 |
3 | 複数人と話をする際に、マスクをつけていると誰が話しているかわからない。 | 話始めるときに、手を挙げて合図する。 |
※聴覚障害のある方にとっては、読話(口の動きで相手が何を言っているか読み取る技術)もコミュニケーションの重要な方法のひとつです。マスクを外す場合は、透明間仕切りの設置など、飛沫感染防止対策もあります。
図のテキストデータはこちらから→「配慮の例テキストデータ(聴覚障害)」
知的・発達障害のある方 | ||
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No. | 困りごと | 配慮の例 |
1 | 人と話をする際、相手との距離感や声の大きさなどの調整が難しい。 | 床に距離の目安となるテープを貼る。 「これくらいの声の大きさで」と話ながら伝える。 |
2 | ウイルスのような見えないものに対する理解が難しく、手洗いの理解が難しい。丁寧さが徐々に落ちてくる。 | 施設の利用等において、「手を洗う」「消毒をする」をルールとして示す。穏やかに伝える。 |
3 | 感覚過敏などの障害特性により、マスクの着用が難しい。一方で、マスクへのこだわりがあり、着用していない人に強く指摘してしまう。 | 皆さまのご理解をお願いします。 |
※知的障害や発達障害のある方の中には、感覚が過敏であるために、マスクの触感や着用時の温かさ、においなどの刺激を強く感じ、マスクをつけることが難しいという方もいます。また、消毒や手洗いの必要性を理解することが難しい方もいます。障害特性として、やむを得ない事情であることをご理解頂くとともに、柔軟な対応をお願いします。
図のテキストデータはこちらから→「配慮の例テキストデータ(知的・発達障害)」
【例えば】
・高次脳機能障害があり、人の顔を覚えることが難しい。マスクを着用するとマスクの柄のほうが目立ち、更に顔を覚えることが難しくなる。マスクの柄を覚えても、マスクが変わるとわからなくなってしまう。
・感染症対策として、オンライン化が進んでいるが、パソコンやスマートフォンをうまく使いこなせない。
・聴覚障害があり、普段は口の動きを見て、相手が何を言っているかを読んでいるが、相手がマスクをしているときは筆談している。買い物などの外出時に筆談では時間がかかり、後ろの人を待たせてしまうことが気になっている。
・レジのセルフサービス化など、非接触型の店舗が増えているが、視覚障害者にとって使いづらいセルフサービスが進むと不便になってしまう。
それぞれのあたたかな声掛けや配慮によって、コロナ禍であっても、障害のある人もない人も安心して生活できる地域をつくっていきましょう。
障害のある方やそのご家族の方々などからいただいた事例をもとに、事例集を作成しました。
「障害のある方にとっての困りごと事例集~コロナ禍で抱える困難と合理的配慮~」
「新しい生活様式」における障害のある方への配慮について、周知用のチラシを作成しました。各施設等で掲示する際にご利用ください。
なお、配布を行う際には、さいたま市保健福祉局福祉部障害政策課までご連絡ください。連絡先はページ下部に記載しています。
ヘルプマークとは、外見からは分からなくても周囲の方の援助や配慮を必要としていることを知らせるマークです。
ヘルプマークを見かけることがありましたら、思いやりのある行動をお願いいたします。
ヘルプマークについて詳しくはこちらを御覧ください。
福祉局/障害福祉部/障害政策課 ノーマライゼーション推進係
電話番号:048-829-1306 ファックス:048-829-1981
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